新卒採用のKPIは何を見る?指標の選び方と使い方

新卒採用のKPIは何を見る?指標の選び方と使い方

新卒採用のKPIは、最終的な採用目標に向けて、途中の活動がどこまで進んでいるかを見る指標です。エントリー数、説明会参加数、選考参加数、内定数、承諾数などを、自社の採用の流れに合わせて選びます。

大切なのは、指標を増やすことより、数字を見て次に何をするかが分かることです。件数と率をセットで見て、集計する対象と期間を揃えましょう。

最終目標と、途中で見る指標を分ける

最終的に何を達成したいかは、先に定義します。例えば「入社予定者を確保すること」と「実際の入社人数」は、集計する時点が違います。内定承諾の件数を、そのまま入社人数として扱わないようにします。

そのうえで、自社の採用の流れを書き出し、各工程の件数を確認します。次は一例です。面談を挟む、説明会を行わないなど、実際の流れに合わせて変えます。

工程件数の例率の例
接点・応募エントリー人数、スカウト承認人数媒体内の対象行動への移行率
説明会・面談予約人数、参加人数参加人数 ÷ 予約人数
選考選考参加人数、次工程へ進んだ人数次工程へ進んだ人数 ÷ その工程の対象人数
内定・承諾内定を伝えた人数、承諾人数承諾人数 ÷ 内定を伝えた人数

百分率で表す場合は、表の割り算の結果に100を掛けます。同じ学生の重複や、選考が進行中の学生をどう扱うかも記載します。

件数と率を組み合わせて課題を探す

説明会の参加率が変わらず、参加人数が足りないなら、その前の予約数や接点数を確認します。予約数は足りているのに参加人数が不足するなら、日程や参加方法、事前案内を点検する余地があります。

また、選考の通過率は高ければよいとは限りません。評価基準や対象学生によって変わるため、率を上げるために基準を動かすのではなく、採用したい人物像や選考の目的と併せて見ます。

スカウトでも、送信、承認、予約、参加を分けると、対象を見直すべきか、予約までの対応を見直すべきかを考えやすくなります。

採用目標から必要な件数を逆算する

過去の自社実績などを仮定として置くと、必要な活動量を考えられます。ただし、逆算は計画を立てる道具であり、その人数を集めれば採用できるという保証ではありません。

以下は計算方法を示す架空の例です。業界平均やカツヤクの支援実績ではなく、率はすべて説明用の仮定です。ここでの目標は「内定承諾10名」とします。

逆算する人数仮定計算結果
内定を伝える人数内定から承諾へ50%が進む10名 ÷ 0.5 = 20名
選考参加人数選考参加から内定へ40%が進む20名 ÷ 0.4 = 50名
説明会参加人数説明会参加から選考へ50%が進む50名 ÷ 0.5 = 100名

この例では説明会参加100名を計画上の目安にします。入社人数を目標にする場合は、承諾後から入社までを別に考える必要があります。端数が出る場合は必要人数を切り上げ、仮定を変えた場合の計画も確認します。

実績が少ない会社では、精密な率を置くより、仮定であることを明記して開始し、途中の状況から見直すほうが実用的です。

分母・対象・集計時点を揃える

例えば、今月の承諾人数を今月の内定人数で割ると、先月に内定を出した学生の承諾が混ざることがあります。そのため、率を見るときは、同じ対象集団を追った結果なのか、期間中に発生した件数なのかを区別します。

実務では、卒業年度、募集職種、接点の経路、集計日、進行中の人数を残します。返答を待っている学生が多い段階の承諾率は、確定後の率とそのまま比較しません。

また、1人中1人の結果と100人中100人の結果は、同じ100%でも判断できる範囲が違います。率を報告するときは、元の人数が分かるようにします。

定例の確認では、数字から担当の行動まで決める

KPIを見た後は、目標との差が大きい工程を選び、原因の仮説と次の確認を決めます。例えば「予約後の参加が減っているため、案内方法を確認する。担当と確認日を決め、次回は同じ条件の参加状況を見る」という形です。

毎回すべての数字を説明するよりも、前回から変わった点、まだ判断できない点、今回変えることを揃えると、運用に使いやすくなります。数字の入力・確認担当も決め、定義が担当者ごとに変わらないようにします。

カツヤクでは、新卒採用の現状整理と、必要な施策・運用の組み合わせを支援しています。スカウトの送信・承認・予約などの状況も踏まえ、どの工程を改善するかをご相談いただけます。

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