新卒採用コラム
新卒スカウトの返信率が低いときの確認と改善手順

新卒スカウトの返信率が低いと感じたら、文面を書き直す前に「何を返信として数えているか」を確認します。オファーの承認、メッセージへの返信、面談予約は別の行動です。どの段階で学生の反応が止まっているかによって、見直す内容が変わります。
一律の平均値だけを目標にするのではなく、自社の対象学生、媒体、送信時期を揃えて比較することが改善の出発点です。
返信率・承認率・予約率を混同しない
まず、管理画面や社内レポートで使っている指標の定義を確認します。以下は集計方法を揃えるための例です。媒体が表示する指標と同じ定義とは限りません。
| 指標 | 集計方法の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| オファー承認率 | 承認件数 ÷ 送信件数 × 100 | 対象と案内が、最初の接点につながったか |
| メッセージ返信率 | 返信した学生数 ÷ 返信を求めた案内の送信学生数 × 100 | 案内に対して回答があったか |
| 面談予約率 | 予約した学生数 ÷ 面談を案内した学生数 × 100 | 次の行動に進めたか |
返信には辞退の連絡が含まれる場合もあります。返信が増えたことを、そのまま前向きな反応の増加とは扱わず、内容や次の行動も分けて見ます。追送したメッセージを重複して数えるかどうかも、あらかじめ決めます。
最初に、比較条件を揃える
送信時期が違えば、学生の活動状況も違います。対象の卒業年度、職種・専攻などの条件、送信時期、送信後に反応を待った期間を揃えて確認しましょう。
昨日送った分と、一週間前に送った分を同じ時点で比較すると、反応を待てた時間が異なります。また、対象者が少ないと、一件の反応で率が大きく動きます。率だけでなく送信数と反応数を併記し、少数の結果をすぐに全体の傾向と決めつけないことが大切です。
反応が止まる場所から、改善する工程を選ぶ
開封まで進んでいない場合
開封情報を確認できる媒体なら、対象学生の活動状況やプロフィールの更新状況、送信する時期を確認します。媒体内で学生にどう見えるか、会社名や件名などの表示情報も点検します。開封されていない段階で本文だけを変えても、原因に届かないことがあります。
開封されても承認・返信されない場合
学生に会いたい理由と、学生側にとって参加を検討できる情報が伝わっているかを見ます。「プロフィールを拝見しました」だけでなく、どの経験や関心と仕事がつながるのかを、事実に沿って説明できているかが確認点です。
会社紹介が長く、案内の目的や次の行動が埋もれていないかも見直します。情報交換の面談なのか選考なのか、何を知れる場なのかが分かるようにします。実際にはできない配属や働き方を、関心を引くために約束してはいけません。
承認・返信はあるが予約されない場合
反応後の案内に時間がかかっていないか、日程や予約方法に迷う点がないかを確認します。学生の授業などと合う選択肢があるか、案内したURLや参加方法が正しいかも点検します。
例えば、承認数は変わらず予約数だけが減った場合、オファー本文の修正より先に、その後の案内と日程を確認するほうが原因を探しやすくなります。
一度に変えすぎず、改善の理由を残す
対象学生、訴求、案内する場を同時に変えると、何が結果に影響したか分かりにくくなります。最初は、止まっている工程に近い要素を優先して見直し、変更内容と理由、確認する指標を記録します。
例えば、対象条件を維持して案内の分かりやすさを見直すなら、承認・返信の変化を確認します。ただし、前後比較には時期や学生の違いも含まれます。数字が上がっただけで、その修正だけが原因だったと断定しないようにしましょう。
OfferBoxの公式データでも、開封率などには対象学生の条件や卒業年度が付されています。他社や媒体の数値を参照する際は、その条件まで読み、自社の集計と混ぜないことが必要です。OfferBoxの公式データ
返信の先にある、学生との接点まで確かめる
改善の目的は、率を上げることだけではありません。採用したい学生と会い、お互いを理解する接点につながっているかを確認します。返信率が上がっても面談につながらない、対象とずれた学生への送信が増えた、といった場合は方針の見直しが必要です。
カツヤクでは、対象学生の整理、スカウト運用、初回接触前までの対応を支援しています。送信数・承認や返信の件数・予約数を分けて整理し、どこから見直すかをご相談いただけます。