新卒採用の母集団形成とは?手法と優先順位の決め方

新卒採用の母集団形成とは?手法と優先順位の決め方

新卒採用の母集団形成とは、採用候補となる学生との接点をつくる活動です。人数を増やすだけでなく、自社の仕事や働き方に関心を持ち、相互理解を進められる学生に届いているかを見ます。

手法を選ぶ前に、採用したい人物像と、今の採用活動で不足している接点を整理しましょう。接点そのものが足りない場合と、接点はあるのに選考へ進まない場合では、優先する改善が異なります。

「母集団」の数え方を先に揃える

エントリーした学生、説明会を予約した学生、説明会に参加した学生を同じ人数として扱うと、課題を見誤ります。まず、自社がどの段階を母集団として集計しているかを決め、段階ごとの人数も分けて確認します。

例えば、エントリーは増えているのに説明会参加が増えていない場合、募集経路を追加する前に、予約方法や日程、案内内容を確認する余地があります。同じ学生が複数の経路で接触していることもあるため、経路別の件数を合計した数字と、学生の実人数は区別します。

手法は「どの接点をつくりたいか」で比較する

手法接点の特徴導入・見直し時に確かめること
エントリー型求人サイト学生が募集情報を探し、比較して応募する対象学生への届き方、仕事内容の伝わり方、応募後の案内
スカウト型求人サイト企業から会いたい学生に働きかける対象学生の検索条件、運用担当、反応後の接点
合同説明会・マッチングイベントその場で説明や対話の機会をつくる参加学生の属性、伝える内容、終了後の案内
学校・社員などを通じた紹介既存のつながりから企業を知ってもらう紹介される対象、情報提供の方法、応募・選考の扱い
自社サイト・採用コンテンツ他の経路で知った学生にも理解を深めてもらう仕事内容、働く人、募集情報がつながっているか

この表は各手法の一般的な役割を整理したものです。媒体やイベントによって対象者や運用条件は異なり、表の全項目をカツヤクが同じ形で提供するという意味ではありません。

自社サイトを整えることは、サイトだけで候補者を集めることとは限りません。スカウトや説明会で興味を持った学生が、会社を調べる際の情報不足を補う役割もあります。

優先順位を決める四つの視点

採用したい学生と接点を持てるか

職種や勤務地、求める関心に合う学生が、その媒体やイベントで活動しているかを確認します。「利用企業が多い」という理由だけで選ばず、自社の対象条件との相性を見ます。

今ある接点の不足を補えるか

すでに応募がある職種と、ほとんど接点がない職種を分けて考えます。全職種に同じ施策を追加するのではなく、足りない対象に絞って補えるかを検討します。

社内で運用と学生対応を続けられるか

新しい媒体を増やすと、掲載情報の管理や学生への連絡も増えます。採用担当者の人数だけでなく、面談を担う社員の協力や、繁忙期の対応可能量まで確認します。

成果を判断できる状態にできるか

どの経路から接点が生まれ、次の工程へ何人進んだかを追えるようにします。広告やイベントにかかった費用だけでなく、社内の対応時間も記録すると、翌期の判断に使いやすくなります。

手法の組み合わせは、課題から考える

例えば、求人サイトから一定のエントリーはある一方、特定職種の学生に会えていないとします。この場合は、対象を絞ったスカウトや、その職種に関心のある学生と出会えるイベントを検討し、会社サイトで仕事の具体像を補う組み合わせが考えられます。これは組み立て方の例であり、特定の手法による成果を保証するものではありません。

一方、説明会参加者が選考へ進んでいないなら、募集経路を増やすより、説明会で伝える仕事内容や次の選考案内を見直すほうが課題に近い場合があります。「人数が足りない」という結果を、どの工程の不足なのかに分けて捉えましょう。

振り返りでは、数と適合の両方を見る

最低限、経路ごとの接点人数、次の工程へ進んだ人数、採用したい対象との一致状況を確認します。「自社に合う」は担当者の印象だけで決めず、あらかじめ整理した仕事上の要件や本人の関心に照らして見ます。

集計時期も揃えます。開催直後のイベントと、数か月運用した媒体では、まだ進んでいない選考の数が違います。同じだけ時間が経った対象で比較し、途中経過は途中経過として扱うことが必要です。

カツヤクでは、新卒採用の現状や目的を整理したうえで、求人サイト、スカウト、イベントなどの手法選定・活用を支援しています。現在使っている手法と、会いたいのに会えていない学生像をもとに、優先順位を一緒に整理します。

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