新卒採用コラム
新卒ダイレクトリクルーティングの始め方と導入条件

新卒ダイレクトリクルーティングは、企業が会いたい学生を探し、直接アプローチする採用手法です。本記事では、学生のプロフィールを見てオファーを送るスカウト型サービスを中心に扱います。
導入に向いているかを判断するには、媒体に対象学生がいるかに加え、自社が会いたい人物像を言葉にできるか、オファー後の対応を続けられるかを確認します。応募を待つ手法に追加するだけで成果が決まるわけではありません。
求人サイトとの違いは、最初の接点を誰がつくるか
求人サイトでは、掲載情報を見た学生からのエントリーを受ける形が中心です。スカウト型サービスでは、企業側から学生に接点をつくれます。例えばOfferBoxは、企業が学生を検索してオファーできるサービスとして案内されています。運営会社によるサービス紹介
| 観点 | エントリー型の求人サイト | スカウト型サービス |
|---|---|---|
| 接点のつくり方 | 学生に募集情報を見つけてもらう | 企業から対象学生に働きかける |
| 準備すること | 検索・比較される募集情報や応募導線 | 対象条件、学生に会いたい理由、次の接点 |
| 継続して行うこと | 掲載内容の見直し、応募者対応 | 学生検索、送信、反応確認、その後の案内 |
両者は併用できます。すでにエントリーが集まっていても、特定職種で接点が足りない場合にスカウトを使うなど、募集全体のどこを補うのかを決めましょう。
導入前に確かめたい三つの条件
1.採用したい学生の条件を説明できるか
学部や地域だけで絞る前に、仕事で求める行動や関心を整理します。必須の条件と、会って話して確かめたいことを分けると、プロフィールのどこを見るべきかが明確になります。
例えば「主体性のある学生」だけでは判断が揃いません。活動の中で自分から役割を引き受けた経験を知りたい、など、確認したい行動まで具体化します。ただし、プロフィールに記載がないことを、その能力がない証拠として扱わないようにします。
2.その媒体で対象学生に会えるか
登録者の総数だけで決めず、対象の卒業年度や地域、専攻などで検索したときの状況を確認します。自社の条件に該当する学生がいるか、接点を持てる時期か、利用できる検索項目や送信の制限はどうなっているかが判断材料です。
条件を増やして該当者が少なくなった場合は、必須ではない条件まで絞っていないかを見直します。対象の違う学生へ大量に送ることを、条件の見直しと取り違えないようにしましょう。
3.承認・返信の後を担当できるか
導入時には送信に目が向きやすいですが、学生が反応した後の体制も必要です。誰が質問に答え、どの日程で面談できるかを決めます。説明会や面談の枠がない状態では、接点をつくっても次へ進めません。
始めるときは、送信より先に初回接触を設計する
実務は次の順序で準備すると整理しやすくなります。
- 採用目標と、スカウトで補いたい対象・人数を整理する。
- 学生が自社に関心を持つ理由を、仕事や働く環境の事実から整理する。
- 最初に案内する場の目的、参加方法、日程、担当を決める。
- 会社プロフィールと案内内容を揃え、対象条件を決める。
- 運用する担当と確認日を決めて開始し、反応から見直す。
最初の場が情報交換の面談なのか、選考なのかは、学生に分かるようにします。プロフィール、オファー、その後の案内で説明が変わると、何に参加するのか判断しづらくなります。
自社運用と外部支援は、担当できる工程で選ぶ
自社で運用する場合は、学生の反応や質問を直接把握できる一方、継続して検索・送信・連絡を担う時間が必要です。繁忙期だけ作業が止まる場合も、担当者不在時の引き継ぎを考えておきます。
外部支援を使う場合は、対象条件や会社として伝える情報を社内で決めたうえで、検索・送信・日程調整などを分担する方法があります。どこまで依頼できるかは媒体や支援内容によって異なります。承認者と、判断が必要になったときの連絡先は社内に置きます。
導入後は、送信量だけで評価しない
送信しても反応がない場合と、反応はあるが面談につながらない場合では、見直す工程が違います。送信数、承認や返信の件数、予約数、参加数を分け、同じ条件・期間で振り返ります。
媒体によって「承認」「返信」の意味や、送信・受信に関する仕組みは異なります。異なる媒体の率をそのまま比べて優劣を決めるより、自社がどの工程で接点を失っているかを見ることが大切です。
カツヤクでは、新卒採用の課題に応じた手法選定と、スカウト型求人サイトの導入・運用を支援しています。導入を決める前の段階でも、採用したい学生、今の手法で足りない接点、社内の体制を整理するところからご相談いただけます。